自分が動かせない前提条件と思い込んでいたことを、同僚氏の助言で実はコントロールできることに気づいて前に進められたということが何度もあった。
前提条件や制約だと決めつけてしまって問題を解決できないと思い込んでることあるよなという話を雑に書いておきたい。
特に陥りがちなのは、期限や人員、予算、規約、法律あたりだろうか。
たとえば「この日までにできないと失注と言われている」みたいな話も、先方と話すと代替案の提示で調整可能なこともある。
「今期の予算が取れない」といった話も、実は今後1年のROIを正しく理解してもらえれば変更しうることもある。
所属開発チームの中ではなかなか動かすのが難しい改修も、社全体での位置づけを説明して短期のプロジェクトチームを作ればできるかもしれない。
これらはただの例であって、それくらい考えるのは当たり前だろと思う人もいるかもしれないし、ただの社内のプロセスの問題ではと感じる人もいるかもしれない。それはそう。
重要なのは、自分が前提条件として動かせないと思っていることも意外と動かせることが多いということである。実はコントロールできる変数なのに、無自覚に定数だと思い込んで解決策の選択肢を狭めてしまう。
「できる理由を考える」という言葉はあまり好きではないが、これは「前提条件を疑ってみる」と言い換えてみるとしっくりくる。
もちろんあまりに制約を取っ払って考えるのは際限がなくなってしまうので大変だしやめたほうがいい。なかなか解決策が見当たらずしんどい時に、いったん落ち着いて前提条件を疑うくらいがいいと思う。
自分の場合は同僚氏が「よくわかってないから教えてほしいんだけど、これってなんでこうなってるの?」とか「絶対守らないといけないんでしたっけ?」とか「誰が決めてるの?」みたいな感じで 無邪気 に聞いてくれることで思い込みに気づくことが多い。
こういう自分が動かせないと思い込んでいた前提条件を変えられるかどうかを疑えることが、ハイレベル 問題解決ブルドーザー の要素の一つなのだと思う。精進しよう。