権限委譲でよくある失敗として、「権限委譲しきれていない」というのがある。気になってちょいちょい細かく口を出してしまうのだ。自分の経験だと、もともと優秀なプレイヤーだった人に多い気がする。
権限委譲する側でもされる側でも改善はできるが、どちらかといえば権限委譲する側の方がコントロールしやすいので意識するべきことを雑にまとめておきたい。
自分の集中するべきことを明確にする
- 口を出してしまうのは、口を出す余裕があるから
- 委譲した分何か別の集中するべきことがあるはずだが、それが明確じゃないか忘れてしまっている
- 自分が為すべきことを明確にして、優先順位を考えるべき
期待の認識を合わせる
- 口を出してしまうのは、期待を下回っているように感じてしまうから
- そもそもどこまでを期待していて何を任せているのか認識を合わせた方がいい
- デリゲーションポーカーなどで委譲の分野やレベルなどを確認するべき
情報が渡っているか確認する
- 口を出してしまうのは、委譲した部分に関わる意思決定に不安があるから
- 意思決定も任せたのなら、意思決定に必要な情報が行き渡る状態になっているかに気を配った方がいい
- 必要に応じて会議体やコミュニケーションラインを一緒に見直すべき
チェックポイントを決める
- 口を出してしまうのは、変な方向に進んでいないか不安になるから
- 「放置しすぎ」にならないよう、確認のタイミングを最初に決めておくとよい
- 相手を信じるだけではうまくいかないので、伴走の設計が大事
解決策ではなく懸念や課題だけを伝える
- 口を出してしまうのは、こうした方がいいんじゃないかとヤキモキしてしまうから
- 自分の経験や思想から解決策のアイデアを伝えてしまいがち
- あくまで自身の懸念や課題感だけを伝えて、どうするかは委譲した相手に意思決定してもらうスタンスでいた方がいい
たぶん他にもありそうなので、酸いも甘いも噛み分けてきた方々の知見吸いたい。
委譲全般で抑えるポイントは次の記事をバイブルにするとよいと思う。