Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

権限委譲を目的にしない

権限委譲むずかしい、権限委譲したいけどなかなか手を離せない、もっと権限委譲するべきだ、みたいな話をちょいちょい見聞きする。

わかる。むずかしい。自分もできてない。権限移譲する技術 - 宮田昇始のブログ は素晴らしい記事だと思っていて今でもたまに見返している。

一方で、権限委譲はあくまで何かのための過程であり手段なので、難しいけど悩むところじゃないというか、ここに頭を使いすぎるのもよくないような気もしている。

要は本当に委譲が必要ならやれよというだけなので、そんなことより「うまく権限委譲できたとして、そのぶんあなたは何をするのか」という質問に端的に答えられるのかという話である。

そこが明確じゃないから口を出す余裕があって権限委譲が進まないみたいなのはよくある。本来は何か別の集中するべき責務があって集中するために権限を整理して委譲しようということなのだが、それが明確じゃないか忘れてしまっているのである。

権限委譲は目的ではなく過程。実はその前に自分含めたチームメンバーの役割の設計が足りてなくて、結果として権限委譲むずかしいと感じてるだけということもある。

委譲がどうこうの前にそもそも必要のないことをやってないかとか、そういう整理をサボっちゃダメ。色々な設計の選択肢を考えてから、必要に応じて権限委譲を選ぼう。はい!ごめんなさい!!