むかし、この国が深い森におおわれ、そこに太古からの神々がすんでいた頃から語り尽くされているドキュメントが更新されない問題について雑に書く。
実態が変わったのにドキュメントが更新されない問題はいつどの時代も絶えない。これにいちいち憤りを感じるのは不幸になるだけなので、何かしら対処を考えておかねばならない。パッと思いつくのは次のようなものだろうか。
- 使う
- 使わないから更新もされなくなる。定期的に使われるように設計して、そもそも使わない場合は消した方がいい
- いっそ参照回数が少ないドキュメントは自動でアーカイブしちゃうみたいな硬派なスタイルの方がいいのかも
- 詳細に書きすぎない
- 細かいところを書きすぎると保守できない。骨組みだけ大事にして、細かいところはフロー情報として分けて書くのがよい
- 管理者を置く
- ちゃんと更新されるようロールを作る。属人化しないようにロールを引き継ぐ設計も必要
- 個人的にはあんまり管理者は置きたくはない
- 目線を合わせる
- ドキュメントに対する感度は人によって違う。例えばドキュメントは気づいた時に皆で更新するものというような目線合わせは必要
- 掃除をする
- 何やっても必ず古くなるんだから、半年に1回くらいはみんなで大掃除するようなイベントを作る
- そもそも整理できていないから気づかれず更新されないというのもあるのでこういうのは必要
書き出してみたけれどたぶんこれらはわりと細かい話で、一番大事なのはドキュメントが更新されやすくなるような最初の設計なんだと思う。
たとえばフローとストックをうまく分ける指針だとかディレクトリ構成だとか、適切なグループ分けや権限設定、ルールが守られていない時に自動検知してワーニングを出す仕組みなど、根っこの設計がないといたちごっこになりがち。
こういう設計を考えたりツール選定したりあるいは作ったり、社内に浸透させたりするのって、ある規模よりでかいと片手間ではできなくなる気がする。そういう専門チームが社内に必要になるのかもしれない。
自分の経験だと設計は途中から変えるのはわりとエネルギーがいる。途中から変えることに躊躇のない決断力や、そういうもんだよねと順応できる組織が結局のところ強いのだ。
なんかドキュメントが更新されない話からはだいぶ外れてきた。他の森の知見吸いたい。