Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

仕事のインパクトを大きくしようとすると人を巻き込む必要がある

マネージャーではなくとも、ある程度高い成果を期待されている人にはマネジメント能力を要求される。そういう話を雑に書いておきたい。

1人でガッと進められる範囲の仕事のインパクトには限界があり、あるレベル以上に達すると、誰かに何かを依頼したりチームを超えて足並みを揃えたりする必要が出てくる。

ここで要求される能力には、チームビルディング、ネゴシエーション、ファシリテーション、スケジューリング、ロードマップ作成といったものも含まれる。マネージャーロールではない場合、「これってマネジメントなのでは?」と感じることもあると思う。それに対する自分の答えは「Yes」である。仕事のインパクトの大きさを広げようとすると、マネジメントと同じようなスキルはプレイヤーにも必要になる。結局 Manage (なんとかする) 能力も技術と捉えて磨いていく方がよい。

つまるところ、いわゆるマネージャーとプレイヤーの違いは、チームのピープルマネジメントの有無でしかないのだと思う。キャリアを考慮してチーム構成やタスクを考えたり目標の設定をしたり、そういう人と向き合うマネジメント以外のスキルは、プレイヤーも身につけて発揮しないと高いレベルの成果は出せなくなる。

もちろん、そこでの進め方や調整のフォローアップなどはマネージャーにも相談する方がよいが、プレイヤーといえども人を巻き込んでその中でマネジメント能力を駆使する必要がある。まあ実際どの程度そういうことをしなければならないかは組織体制や役割にもよるが、仕事のインパクトを大きくしようとする時にはそういう能力が必要だという前提で考えておいた方がいい気はする。

マネジメント自体は全員が持って発揮するべき能力で、マネージャーだけのものではない。ただしピープルマネジメントは少し違った能力なので、そこはロールを分けてマネージャーにしているくらいの役割分担みたいな理解でいた方がいいと思う。マネージャーもプレイヤーもそこまで分けて考える必要はない。

一方で、マネージャーの方が様々なマネジメント能力を要求される場面が多いのはたしかである。そういう意味では、マネージャーからプレイヤーに転換した人は強い。一度マネージャーを経験した人はプレイヤーとしても経験を活かして影響範囲を広く持って高い成果を出しているように思う。マネージャーとプレイヤーを行ったり来たりできる組織こそが、もしかしたらすごく強いのかもしれない。