あくまで個人の好みの話なのだけれど、自分は成果を出すために "お膳立て" されている状態があんまり好きではない。そういう話を雑に吐き出してみる。
たとえば、ブログ記事の執筆やイベント登壇資料の準備を業務時間中にやってよいみたいな話が明文化されていると、業務調整はしやすい一方でなんだかちょっと"やっていき"感やワクワク感が自分の中で小さくなってしまう。そんな決まりがなくても適当に調整してやるし、「全部できたらすごい」みたいなプラスアルファの要素が薄れてしまうような感覚がある。
丁寧な研修なんかも同じ。一定規模以上の組織では仕組み化すべきなのはわかっているのだけれど、個人的には乱戦みたいな状態で個の力でガッとやっていく方が好みだったりする。
80点以上の成果を出すためのレールが整備されていると、当然期待も上がってしまうのが嫌なのかもしれない。常に120点を目指していても、やってやった感が少ないというか。300点を目指すようにすればよいのかもしれないが、それもなかなか難しい。
20%ルールなんかもそうなんだけど、ルール化されて公式に時間を使ってよいというお墨付きをもらうよりも自分で調整して勝手にやっちゃいましたみたいな動き方が好みなのかもしれない。開発プロジェクトでも、十分すぎるバッファを積んだスケジュールを確保してもらうと逆にやりづらいしつまらないなと感じたりもする。
なんというか、成果を出すためのお膳立てがされていると「これ勝手にやったらすごいよな/面白いよな」みたいな感じでニヤニヤ企みながらガッとやっちゃう動きをしにくいと感じるのだと思う。時間を確保してもらって正式に取り組める状態に整えてもらうと、普通の仕事のタスクみたいで途端につまらなくなってしまう。
必要なのは勝手にやってしまえる余裕であって、ルールでもお膳立てでもないのかもしれない。その上で「ここまでやっちゃいました」、「こういうの作ってみました」って感じでステルスでドーンしてドヤみたいなのが好き。
もちろん仕組みがあった方が全体の成果を上げやすいし、組織としては一定整備したほうがよいのは間違いない。あくまで個人の好みの話である。