大事なことは1回話すだけだと伝わらないので、何度も繰り返し伝えていくのが大事という話がある。「またこの話か」と思われるくらいがちょうどいい。それくらいやって初めて組織に浸透していく。
伝える側をやってみるとわかるが、これが意外とむずかしい。なぜ難しいと感じるかを雑に書いてみることにする。
おそらく「何度も言い続けやすい状態になってない」というのが一番の要因だと思う。長い文章になってたりしたらもうダメ。何度も口ずさめるような標語、キャッチフレーズを決めるところから始めるべきなのだ。
考え方を変えたほうがいいのかもしれない。「何度も同じことを伝える」ではなく、「何度も伝える言葉を決める」というのが先。そうしないと続かない。ちょっと極端に「1万回口に出して伝えられるか」と自問しながら決めていくとよい気がする。
そういう言葉なら、Slackの絵文字にしたりZoomの背景にしたりといった感じで口にする以外の伝え方もやりやすくなる。まずは"1万回伝える言葉"を決めること。悩むのはそれからだ。
そう考えると、CMで流れる標語に合わせた音楽はすごいなと思う。なんか急に頭に浮かんで口ずさんじゃうことがある。もしかしたら社歌なんかも地味に効果あったりするんだろうか。五感を刺激するような伝え方なら、たぶん1万回もいらない。そういうスキルを持ってる人はとても強いなと思う。
最初のうちは1万回も伝えるのは時間がかかると思うが、繰り返すうちに日が暮れる前に終わるようになる。代わりに祈る時間が増えて、最終的に音を置き去りにして観音様が見えてきたら完成だ。がんばろう。