7月にEMをやめたのだけれど、実は最近マネジメントロールに戻った。
1on1などで自分や組織の至らないところについてメンバーから率直なフィードバックをもらうことが多く、そのたびに本当にありがたいと思っている。ちなみに最近もらってよかったフィードバックは、「ハレーションを恐れすぎ」です。
メンバーからのフィードバックは受け手のスタンスや振る舞い次第で何も言ってもらえなくなったり信用をなくしたりすることもあるので、「メンバーからのフィードバックに向き合うとはどういうことか」を雑にまとめておきたい。
フィードバックをもらうまで
- フィードバックを受け付けていることを伝える
- 言いにくい話も多いので、スタンスを明確に伝えておかないとフィードバックはもらえない
- 予定が詰まっていると遠慮されてしまうので「予定は調整するのでいつでも声をかけてほしい」と伝えるとか
- 意見を持ってそうな人には直接声をかけるのもよい
- 目安箱を作ってたまに呼びかけてもいいかも
- 一度だと伝わらないので何度も言っていくのも大事
- ハードルを下げる
- フィードバックは技術と慣れが必要なので難しい
- 「意見がまとまってなくても伝えてほしい」、「〜のように見えるという主観の意見が欲しい」「DMでもOK」といった感じで、フィードバックをしやすい呼びかけをする
- 当事者意識の高い人ほど「自分でも何かできることあるんじゃないか」と考えて率直な意見を伝えられないこともあるので、「他責な意見を歓迎する」「耳の痛いことほど言ってほしい」といったメッセージを伝えるのも大事
- タイミングを作る
- いつでも言ってと伝えていても、改まった場がないと言えない / 言わない人も多い
- タイミングを作ってあげることで、フィードバックをもらいやすくなる
フィードバックをもらう時
- 感情的にならない
- 一度でも感情的な反応をしてしまうと、二度とフィードバックしてもらえなくなるくらいの気持ちでいた方がいい
- 「伝えてくれた内容で怒ったりすることはない。もしかしたら自分の至らなさにつらくなってちょっと表情や振る舞いに表れちゃうかもしれないけど、それは自分の問題であなたのフィードバックに対する不満ではないので気にしないでほしい」みたいな話を最初に伝えておく
- ネガティブフィードバックこそ求めていると伝える
- 気遣っていい面を言おうとしがちなので、いっそ「耳の痛いフィードバックでけちょんけちょんにしてほしい」と伝えるくらいの方がいい
- お礼を言う
- フィードバックするのは大変だし、時には勇気がいることなのでまずは感謝の言葉を伝える
- 正しく理解する
- わかったふりをするのが一番ダメ
- 相手の伝えたいことを正しく理解できるように深掘りの問いかけをしたり、自分の理解が正しいかを別の言葉で確認したりする
- 感想とギャップを伝えて対話する
- フィードバック内容に対して感じたことや、自分の目線から見て異なることを丁寧に話す
- 相手を責める雰囲気にならないよう、言葉に注意する
- ギャップがある時は情報に差があることが多い。情報に差が出てしまっていること自体は自分に原因があるという前提に立っておく
- できる約束をする
- フィードバックがどう活かされるのか、何が変わるのかを伝えるのが大事
- できるかわからない約束ではなく、確実にできる約束をひとつ話しておくとよい。この積み重ねこそが信用になる
フィードバックをもらった後
- どう活かされたかを伝える
- フィードバックに対して何をすることにしたのか、やってみてどうだったかを本人に伝える
- これをきちんとやらないと「あれどうなってるんだっけ?」「何も変わってない」「言っても無駄」といったよくない状態になることもある
- うまく改善できなかったとしても伝える。そうしないとフィードバックを受けてアクションを起こしたことすら伝わらない
ざっと書いてみたけど、なかなか難しい。たぶんメンバーとの関係性によっては必要ない項目も入ってると思う。 少なくとも自分はこのあたりを意識してメンバーからのフィードバックに向き合っていこうと考えている。