Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

代替案を考える癖をつける

雑にまとめる。

代替案なき意見は不要だとは思わないが、議論を前に進めるためには代替案を考える癖をつけておいた方がいい。

代替案がない意見が歓迎されるのはブレストなど全員の思考を広げる時、あるいはたたき台を元に考慮漏れを指摘し合う時くらいであって、議論して何かを決めていくフェーズではちょっと微妙だと言わざるをえない。

具体的に言うと、「ここってこういう場合どうなるんですか?」「ここってダメだと思います」みたいなただの疑問や反対意見を言うシーン。もちろんそういう指摘が無駄だとは思わないが、相手に答えを押し付けることになる。また、自分はこうしたいという考えを伝えないと相手も反応しづらい。小さなストレスが積み重なるし、コミュニケーションも一往復増えてしまう。

これに対する対策は簡単で、繰り返しになるが代替案を考える癖をつけることだ。ここダメじゃんと思ったらそれをそのまま伝える前に、こうした方がいいんじゃないかと伝えるように思考を整理する。そうすることで、何か理由があってそうなっているという経緯に気づくことができるかもしれない。そういう経緯がなかったとしても、相手に代替案を伝えることでそれを新しいたたき台にして議論できるので物事が進みやすくなる。

代替案をその場で考えて伝えるのはとてもむずかしい。だから、答えのない議論になりそうなミーティングを行うなら準備に時間をかけなければならない。たたき台はミーティングの前に共有してもらい、何か意見をいいたかったらその代替案も全部想定しておくとよい。

言うタイミングも言い方もむずかしいが、それでも代替案があればそんなに変な空気にはならない。慣れてくれば、その場で考えて言葉を選んではなせるようになる。大事なのは、批判や疑問を投げつけるだけではなく常に代替案を考える癖をつけることだ。日々の積み重ねが必ず効いてくるし、そういった姿勢は実践でしか身につけられないものだと思う。自分も精進せねばならない。