人がやる気になる理由というのはそんなに単純に整理できるものではないが、自分にとっては"報酬"と"成長"と"貢献"の3つのバランスで成り立っていると感じる。
そんなに整理できていないので雑にまとめておきたい。
報酬
- いくらもらえるかはめちゃくちゃ大事
- 報酬で自分の価値を確認できるという人もいる
- 安かったらいざという時に踏ん張れないし、高かったらその分頑張ろうと思える
成長
- 自分のためになっているか、成長しているかという感覚もめちゃくちゃ大事
- まわりに尊敬できる人がいるとか、近くで働いていると刺激を受けるとか勉強になるとか
- 成長実感以外でも、すごい/かっこいいと思われたいみたいなのもこれ
貢献
- 同僚の役に立てたり、ユーザーに喜ばれたりする感覚もめちゃくちゃ大事
- 自分の力を何かしら活かせているかという話で、これを満たしていると自己肯定感も高まっていく
全部大事と書いてしまったけれど、年齢やライフステージの変化、周囲の環境によって捉え方は変化してきた。
最初に転職した時は報酬はどうでもいいと思っていて、年俸は半分くらいにした。これは今思うともう少し考えた方がよかったけれど、成長と貢献はめちゃくちゃ満たせていたと思う。
5000兆円ほしいって人も、成長と貢献が0だとキツいんじゃないかな。いや、5000兆円あれば別にどうでもいいかもしれない。この3つは極端に考えないほうがいいのだと思う。3つとも重要で、そのうち自分がどれを大切にしているかを自覚するのが大事。自分の場合は"貢献"で、自分の近しい人たちのためになったり褒められたりする時が一番やる気になる。
人間をそんな単純にカテゴライズすることはできないけれど、採用時にも候補者がどれを大事にしている人かを知っておくとよい。成長を大事に捉えている人に対して、報酬の話ばかりしても刺さらない。まあ報酬なんてなんぼあってもいいという意見もあるだろうし、やりがい搾取的なことにならないようにするのは当然として、意外と"成長"と"貢献"の観点で所属先を決めてる人もそれなりにいる印象がある。
転職を考える条件というのは、(報酬に満足 OR 成長余地がある OR 貢献実感がある) = FALSE
と定義してもいいかもしれない。
こんなことを書きつつすごく雑なことを言うと、どれが大事かなんてまどろっこしいことを考えないで全て満たすような "エンペラータイム (絶対時間)" を発動させていきたいものである。