Working Out Loud 大声作業(しなさい)、チームメンバー同士でのトレーニング文化の醸成 - スタディサプリ Product Team Blog の記事が好きで、今でもたまに読み返している。
自分が "今やっていること" や "やってきたこと" を周囲に伝えるのはむずかしい。これは得意不得意というより慣れの問題で、慣れていない人が多いのだと思う。
慣れるには数をこなすしかないんだけれど、技術として抑えておくとよさそうなこともある気がするので雑に書き出してみる。
なぜ伝えるのがむずかしく感じるかというと、「わからない」と「やりづらい」の2つが要因だと思う。
- 「わからない」 : 何をどこで誰にどういう頻度で伝えていいかわからない*1
- 「やりづらい」 : なんか怖かったり恥ずかしかったりめんどくさかったりしてやりづらい
この2つを解消して慣れていくにあたって、具体的な方法をいくつか書いてみる。
1. 定例報告コーナーを作る
- 定例会議や1on1などで、自分がやっていることを伝えるレギュラーコーナーを作るといいかも
- ポイントは、頻度や場所を考えなくても "勝手に" 伝えるタイミングが来るようにしておくこと
- アジェンダに組み込んで毎回話すことを宣言し、リズムを作るとよい
- 長期的な重要プロジェクトをリードする時なんかは、自分も経営会議や取締役会の報告事項として定期的に話すようにしてたりする
2. 気軽に書き込める場所を作る
- 同期的な会議体での報告以外に、今の状況を気軽に垂れ流すような場所を作っておくとよい
- ポイントは、ハードルを下げて習慣にしやすくすること。このあたりの設計はマネジメントの責務でもあるので、うまくマネージャーを巻き込んで作ってもらうほうがいいかもしれない
- たとえば Slack なら、今日やることをみんなが書くチャネルとか、ちょっとした成果を "自慢" しあうチャネルとか。個人的には、分報 times チャネルで書いていくのはあまりオススメしない
3. 日報/週報を書く
- 日報や週報は、古きよき強力なツール。まずここからやっていくのがいいかもしれない
- ポイントは、フォーマットをとにかくシンプルにすること。今やっていること / これからやること / 一言 の3つくらいでいいと思う
- 一番の難所は続けることで、今だと AI にサポートしてもらってもいいと思う。ただし、AIの出力をそのまま報告にしないほうがいい。必ず自分の脳を通し、自分の言葉で短く簡潔にまとめること
- 余談だが、自分は新卒の時に週報を書く決まりがあったにも関わらず真面目に書いていなかった。今思うと本当によくなかったと思う
4. 伝えていくスタンスを宣言する
- 自分が今やっていることを積極的に伝えていこうと考えている旨を、上司やチームに話しておくとよい
- ポイントは、まわりにやっていくことを伝えてやらざるをえない状況を自分で作ること
- スタンスの宣言に加えて、他の 1~3 の内容もすり合わせておくのがよいと思う。「やり方変えたほうがいいとかあればいつでも言ってください」みたいな感じで、フィードバックを求めていることも伝えたりとか
- そんなことを自分から言うのはちょっとなぁと尻込みしてしまう人もいるかもしれないけれど、まあたいていの上司には歓迎されるんじゃないかな。上司にとっては、報告が少なくて状況がわかりにくいという困りごとのほうが多いと思う
自分が何かを進めている時に、「そもそもなんでそんなことになっているの?」とツッコミを受けたり、「そういえばあれどうなってるの?」と聞かれたりして嫌な汗かいたことあるよな。俺は何度もある。あれはほんと嫌。
普段から自分がやっていることを伝えておくと、評価の時も何やってたかわかりやすくなる。溜め込むから思い出すのも大変なんだよね。
こういう "攻めの報連相" みたいな動き方に慣れてくると、なんというか 自分から早めに伝えることで主導権を握っているような感覚 になる。この「自分でコントロールできている」という感覚はめちゃくちゃ重要。
自分がやっていることを伝えるのは、自分の仕事を自分でコントロールするための大事な技術のひとつ。のちのちずっと楽をするために、チョットがんばって自分から伝えることに慣れていくといいと思う。
*1:「伝える意義がわからない」については、Working Out Loud の記事で効果を説明されてるのでここでは取り扱わない