何かの問題が放置されていそうな時に、自分がオーナーシップを持っていなくても必要ならガッと前に進められる人がいる。
これはめちゃくちゃ素晴らしいことなんだけれど、こういう『"間" に落ちがちなボールを拾う人』は結構悩みつつ動いていることが多い。過去に 1on1 でも何度も同じような相談をされたことがあって、うまく答えて対処できたか自信がない。今後のためによくある悩みと対処方法をざっと書いてみる。
「ネクストアクションとアサインが明確じゃないからボールが宙に浮いちゃうんでしょ」という意見もあると思う。それはそう。基本はアクション、アサイン、期日を決めればいいだけではある。けどねぇ、部門やチームをまたぐような問題だと、なんか止まっちゃうことがあるんだよね。
そういう時に先陣を切って動ける人は本当に貴重で素晴らしい。傍から見ると非常にありがたい存在なんだけれど、当人は次のような悩みを抱えながら動いてるように見える。
- 「見えていない情報や考え方があるんじゃないか」
- 「中途半端にボールを持つことで引っ掻き回すことになるんじゃないか」
- 「本来持つべきメインの責務に集中するべきじゃないか」
- 「他のチームや担当者のやる気や機会を奪うことになるんじゃないか」
自分が一番うまくできるとも思っていないし、本来の役割としてもボールを持つべきなのかわからない。けどやらないと前に進まないならやる。言ってしまえばそれだけなんだけど、それが正解だとも思っていないので悩むんだよな。そしてそんな悩み自体も傲慢なように感じてしまう。
この悩みに対してどうするかという話なんだけど、次のステップで進めていくしかないと思う。
1. いったん割り切って動く
- 「自分がやってていいのかな」とか思いながら中途半端に行動するのはよくない。「今回は自分がやる」と決めて動くほうがいい
- 上長や周囲に宣言し、もし動き方を変えたほうがよければそこで言ってもらうとよい
2. 本来どう対応されるべきだったかを考える
- 本来どのチーム、または誰がどう動くべきだったかを考えてみる
- 組織的にはこうなるべきという形が見えてくると、同じことを繰り返さないように次に活かせる
3. 当事者を集めて振り返る
- 結局まわりがどう考えているのかわからないから悩むので、ボールを拾うべきだった "かもしれない" 当事者たちを集めて直接話すのが一番いい
- とはいえ、なかなかむずかしいので上長など他の誰かに頼ったほうがいいかも。形式は事後の "振り返り" がいいと思う
- どのチーム、または誰が動くべきだったかを明確にした上で、次回少しよくするために放置された原因を深堀るとよい。たとえば次のような観点
- ボールに気づいていない
- ボールが落ちていることに気づいていない
- ボールが落ちていることに気づいているが、誰が拾うべきかわからない
- 自分が拾うべきと思っていたが、どう進めていいかわからない
- どう進めればいいかも見えているが、後回しになり連絡もできていない
「気づいていなかった」、「今やらなくてもいいと思ってた」、「誰かがやると思ってた」みたいな感じでボールが落ちてしまうことはある。それに対して自分から声を上げて動ける人はすごい。組織的な課題はあれど、称賛されるべき振る舞いだと思う。
個別には前には進むけれど、そういう動きができる人ほど本当に自分が動いてよかったのかと葛藤しがち。正直いきなり次回から劇的に改善したりはしないので、ある程度そういうもんだと割り切って必要な時は拾うのがいいと思う。ちょっとずつ改善するしかない。
たいてい自分の守備範囲を超えた話なので、上長がいれば上長に相談してボールを持ってもらうこと。役割を明確にして「自分がやらない」と決める "引き出し" を持てると、気持ちは楽になると思う。それでもボールが落ちるのを見てられなくて、結局悩むと思うけどね。まあそういう時は、「おまえらちゃんと拾えよ」、「マネージャーは組織的に何とかしろよ」みたいな感じで、適度に他責になっていいと思う。