ソフトウェアエンジニアは技術カンファレンスやミートアップに参加したほうがいいと思っていて、主語でかすぎと言われそうだけれど自分の考えを雑にまとめておきたい。
次の順番で考えている。
- より正解に近い判断をするために、日々情報をインプットして学んでおく必要がある
- そのために、日々 書籍やブログ、Podcast、イベント参加、社外1on1 などで外部の情報に触れておく必要がある
- 情報の鮮度、継続のモチベーション観点で、イベント参加はインプット効率がよい
- 結果として、自身のキャリアの選択肢が広がりやすい
1 と 2 は全員共通、3 と 4 は人によると思う。人によるんだけど、多くの人には当てはまるんじゃないかと思ってる。
1. 日々のインプットの必要性
知識が少ない / 古いと日々の技術的、組織的判断できなくない?という話。アーキテクチャも組織も自分の研鑽も、外がどうなっているのかを知らないと筋のよい選択ができない。これは多くの人は認識していて、程度の差はあれ日々当然のようにやってるんじゃないかな。
たとえば、最近だとAIの活用とか。国内はこういうレベルなのか、世界のトップオブトップだとこんな状態になっているのかを知っておいたほうがいい。逆に知らないと、視野が狭まって井の中の蛙になる。自分と組織の相対的立ち位置を知ることが重要。「私たちヤバいくらい遅れてるかも」とか「まあそれなりに頑張ってやってる方かな」とか、そういう感覚の元を作る。
これは意識高いとかではなくて、ソフトウェアエンジニアとして仕事をするなら必要なこと。習慣にするしかない。
2. インプットの方法
日々のインプットの手段はたくさんある。いい世の中、いい時代である。
書籍、ブログ、Podcast、YouTube からもいい情報が得られるし、オンライン/オフラインの技術イベントも多い。やろうと思えば、社外のエンジニアとサシで話すこともできる。
自分は Podcast が好きで、 fukabori.fm や マヂカル.fm、EM.FM などをよく聞いている。情報の鮮度や具体性はもちろん、空気感というか、文字だけでは得られない情報があるのが好きなんだよな。移動中や作業中でも気軽に聞けるってのもいいよね。
書籍からのインプットは、あまり得意ではないんだけれどめちゃくちゃ大事だと思ってる。著者が心血注いだアウトプットはやはり質が違う。
まあこのへんの方法は何でもいいよ。自分にあったものを選べばいいと思う。
3. イベント参加のインプット効率
この中で、イベント参加はあんまり好きではないという人もいると思う。自分もそうだった。他の方法でもインプットはできるんだし、わざわざイベントに行かなくてもいいし、懇親会で人と話すのも苦手だし、なんか怖いし、みたいな感じで正直に言えば敬遠していた。なんなら今も参加にはちょっとエネルギーがいる。
けどねぇ、「自分と組織の相対的立ち位置を知る」という観点だと、イベントじゃないと得にくいものが確実にあるんだよな。特にオフラインイベントは "熱" みたいなのも感じられて、五感でのインプットがある。本でモクモク学んだり、AI に教えてもらったりすることももちろんできるんだけれど、ニンゲンはニンゲンとの直接的な関わりからしか得られない何かってのがあるんだと思う。
これはあくまで自分の場合だけれど、自分のモチベーションを自分だけで維持することができない。まわりの人がやっていってる姿を見たり、フィードバックをもらったりして、「自分ヤバいな」「ちゃんとやらないとな」と思わないと続かない。そういう意味で、継続のモチベーション観点でもイベント参加はインプット効率がいいと思ってる。
他の人はどうかわからんけど、同じように何かしら外から火をつけられないと続かない人は結構いるんじゃないかな。今の AI では情報を得ることはできても、ニンゲンのやる気を出させることはできない。Duolingo がいくら悲痛な通知を送ってきても自分には響かない。人と関わってインプットするというのはやはりまだ重要なんだよ。
4. 結果としてのキャリアの広がり
これはポジショントークなんだけれど、イベントに出たことで次のキャリアにつながるということばかりだった。GitHub の OSS 上でやりとりしていた人に誘われて転職したし、Android コミュニティつながりで知り合った人経由で転職したこともある。
初めての書籍執筆、カンファレンスの登壇、Podcast出演など、すべて何かしらのイベント参加から始まっている。結果論ではあるけれど、自分のまわりでは同じような人が多い気がする。キャリアのためにイベント参加するとか考えなくてもいいけれど、何かしら次につながることもある。
目的は適切なインプットで、イベント参加は手段なんだけど、やはり情報の鮮度、継続のモチベーション観点でインプット効率がいい。
とはいえ、イベントに参加するってまあそう簡単じゃないよな。物理的にむずかしいって人もいると思う。「馴れ合いになるのは嫌」みたいな好みもあったりするかもしれない。わかる。わかるんだけど、自分のスタンスは、「まあ工夫しながらやっていったほうがいい」である。
背中を押すという意味では、会社でのカンファレンス費用補助とかスポンサー応募とか、そういうのもめちゃくちゃ大事だよね。
さらにハードルが高い話かもしれないけれど、参加するなら主体的に関わるのがオススメ。スタッフに応募してみたりとか、プロポーザル出したりとか、当日はブースを全て回ってみたりとか、登壇者に質問しに行ったりとか、話してみたい人と聞きたい内容をメモしておいて懇親会で話しかけてみたりとか。最初は緊張するかもしれないけれど、そうしたほうがイベント参加でのインプット効率をより高められる。
書きながら、なんでそこまでやらないといけないんだって思い始めてしまった。うーん、なんでだろうな。ただの結果論で、自分に合うインプット方法をいろいろ試した結果 イベント参加は効率がいいし、より効率がよい関わり方はこうって思っているだけかもしれない。正解はひとつじゃないので、押し付けとか窮屈とか感じずにいろいろ試してみるといいと思う。