過去に自分はチームのメンバーとして、「さすがに人が足りないですよ」、「他のチームから調整したりできませんか」といった相談をマネージャーにしていたことが何度もある。
マネージャーがうまく組織的に対応してくれて改善したこともあるが、今思えば自分の考えが足りなかったなと思うこともあった。チームメンバーのひとりとして「人が足りないぞ」と感じた時、指摘や提案をする前に確認しておくとよいポイントがありそうなので、雑に書き出してみる。
1. ボトルネックはどこか
現状をベースに考えると人が足りないように思えるが、実は組織/個人両面で無駄が多くて先にそっち改善したほうがいいよねというケースが意外とある。
役割が整理できていなくて無駄な対応が増えていたりとか、古いプロセスのまま更新できていなかったりとか、重複した会議体を見直していなかったりとか、すぐにできる自動化/効率化を後回しにしていたりとか。個人でも Slack や X をだらだら眺めてしまっていたりとか、ボールを拾いすぎてコンテキストスイッチのコストが上がりすぎていたりとか。
AI が日々劇的に進化している今、考える前提が変わっていて判断がとてもむずかしいけれど、個人の研鑽、仕事の仕方の見直しで解決できることも多い。
あるいは、もしかしたら人が増えても解決できないボトルネックが見つかるかもしれない。他チームのレビュー待ちで時間がかかっているとかね。他にボトルネックがないのかを広げて考えてみると、結果的に「人が足りない」という課題の説得力が増す。
2. どのくらい人が増えたらいいのか
人が増えたら解決できるとして、どういう人がどのくらい増えたらいいのかまでは自分は考えられていなかった。
要は採用要件定義と人員計画である。人が足りない (ように感じる)、というところから、実際に人を増やすと決めるまでには結構いろいろ考えることが多い。
「それはマネージャーの仕事でしょうが」と思われるかもしれない。それはそう。めちゃくちゃ正論なんだけど、「人が足りないですよ」と指摘するのなら、指摘した相手に動いてもらいたいんだよね。それなら、動いてもらいやすい形になるまで自分も考えて整理してみたほうが結果的に楽なんだよな。正解でなくてもいいので、ドラフトを作って話すと認識の差分から議論できて前に進めやすい。
また、どんな人が何人いるとよいのかを考えてみると意外とむずかしくて、「なんでこんなに人が足りないってちゃんと伝えてるのに動いてくれないんだ!」みたいな憤りを感じることもなくなるのでオススメ。チョット優しくなれる。
書き出してみたら2つしかなかった。これは業種/職種によっても全然ちがうと思う。自分はシステム開発を前提にしか考えられていない。たとえば人海戦術がそのまま結果に表れるような職種もあると思う。
勘違いしてはいけないこととして、「この2つを考えていないと人が足りないと言ってはいけない」というわけではない。チームメンバー観点の大事なアラートなので、ちゃんと伝えていったほうがいい。その上で、こういう観点を確認しておくと話が進みやすくなるかもねという話である。まあ本当に人が足りなくて余裕がないと、こういうことも考えられなくなるのかもしれない。むずかしいね。