同僚氏と1on1で話していて、「任された仕事が進められていない時、任せてくれた人に頼りにくく感じることないですか」という話になった。
「それは報連相スキルと関係性の質の問題やろ」と言われればそのとおりなんだけれど、気持ちとしてはたしかにわかるなと思ったので雑に考えを吐き出しておきたい。
任された仕事、特にどう進めていいかわからないような抽象度の高い仕事のステップが踏み出せなかったりすることはある。そういう時に早めに任せた人に相談すればいいんだけれど、「もう少し自分で何とかしよう」と考えて溜め込んでしまう。
自分で何とかしようとしてしまう理由は大きく分けて4つくらいありそう。
1. 相手の負荷を考えてしまう
- 「手を煩わせてしまったら任せてくれた意味がなくなるんじゃないか」と考えると、たしかに頼りづらい
- 実際にはオーナーシップを持ってもらった状態でフォローするのはあまり負荷にならないし、任せた意味がないなんてことにはならない
- むしろ「あれどうなっているのかな?」となる前に状況を知れるのは非常にありがたかったりする
2. 自分の体裁を考えてしまう
- 「できない奴と思われてしまうんじゃないか」と考えると、たしかに頼りづらい
- 実際には適切なタイミングで相談してくれる人には仕事を任せやすいし、まったく悪い印象にはならない
- これは相手との関係性にもよると思う。マネジメント側ではあれば、頼ってほしいスタンスを表明したり自分から声をかけたり、体裁を気にさせないような振る舞いをしておくべき
- Tipsとして、定期的な会議体をセットして勝手に相談できる時間がくるようにしておくのも有効。アジェンダに "お頼りコーナー" みたいなのを入れてもいいかもしれない
3. 今さら言いにくいと考えてしまう
- 結構途中まで自分だけで進めてしまっていたりして「今さら助けを求めるのは混乱させるし迷惑になるんじゃないか」と考えると、たしかに頼りづらい
- そういう時はたいてい後で「もっと早く助けを求めてお願いしておけばよかった」となるんだけれど、そういう状況にしたのは自分自身みたいな考えからか切り出しにくいのかもしれない
- 報連相を普段からちゃんとやるだけと言われればそのとおりで、今さら言いにくいと思ったことほどすぐにヘルプを求めていくしかないと思う
4. 解決しないと考えてしまう
- 「頼っても具体的な解決策が見いだせなくて結局自分で何とかするしかないんじゃないか」と考えると、たしかに頼りづらい
- 相談したところで打ち手の選択肢は変わらないことはよくある。が、それは頼らない理由にはならない
- ただの自分の思い込みで、話してみるといい解決策が見つかるかもしれない。状況を伝える意味でも声を上げておいたほうがいい
仕事を任されていても、任した人に頼っていい。むしろなるべく早く頼るべき。ちゃんと頼ってくれる人のほうが安心して任せられる。
オーナーシップは方法を問わない。頼って解決することも含めて何とかすればいい。自分が逆の立場なら気にならないことを、自分ごとになると過度に気にしてしまったりするものである。
「いや何でもかんでも頼ってたらダメじゃない?」と思われるかもしれない。それはまあそうかもしれないんだけれど、そのへんの塩梅は任された側は判断しにくいんだよね。自分の体感では、頼りすぎる人の方がめずらしい気がする。
なので、「基本的にはガンガン頼っていく」くらいのスタンスでいったんは振り切って考えるほうがバランスが取れるんじゃないかな。そのうえで、必要に応じて「ここまでは自分でやって」みたいな感じで話して補正していけばいいだけだしね。