Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

口数が少ない人の飾り気のない信用

Codex が頑張っている。今日感じたことを雑に書いておこう。

普段しずかで口数が少なめなんだけど、実はプロダクトに対する情熱みたいなものを内に秘めている同僚氏がいる。

「こうしたほうがチームにとっていいんじゃないか」といった意見があれば臆せず言ってくれたりするのもよいんだけれど、スプリントレビューで他の人の機能のデモを見た時に、「いいですね、早く世に出したいですね」みたいなコメントをボソッと言ってくるキャラクターがたまらなくよい。

なんというか、嘘っぽさを感じないのがいいのだと思う。この人が笑ってたら本当に楽しいんだろうなと思って嬉しくなるし、「いいですね」と言ったら本当に心からいいと思っての発言なんだろうなと思ってテンションが上がる。常に口数が多くはないからこそ生まれる飾り気のない信用がある。

今日雑談で話している中で、もしかしたらこういう素朴なよさというのは、強力なリーダーシップを発揮していく過程で"手法"を身につけていくと次第に失われていってしまうんじゃないかと思ったりした。

リーダーやマネージャーの経験がある方は想像つくと思うが、仮面を被って役割を演じて話すみたいなことを意識せずともできるようになってくる。それ自体が悪いことではないのだけれど、「この人は本当にそう感じているんだな」という飾り気のない信用は失われていく。

もっと高いレベルになるとそんなことはないのかもしれないけれど、少なくとも自分を客観的に見ると「本当にこの人こう思ってるのかな」と心のどこかで感じてしまうかもしれない。それは仕方ないことでもあるので、他の方法で装飾された信用を固めていく必要があるのだろう。

振り返ってみると、仕事にかぎらずこういう裏表のなさを感じさせる人というのはいた。一種の才能だと思っていて、正直うらやましい。同僚氏はすでにチームをリードしていってくれているが、今持っているよさをそのまま活かした感じでボソッとアツいことを言い続けてほしいと思うなどした。