仕事で浮きそうなボールを拾ってくれる人はめちゃくちゃ尊い。
ずっとやり続けている人はもはや癖になっていて、浮きそうなボールを見るといち早く手を上げて飛びついていく。自分のまわりのすごい人はそういうムーブをしている人が多くて、結果的に色んな経験が有機的に紐づいてどんどんさらにすごい人になっていっていたように見える。
ただボールを拾うのは意外と難しいというか、躊躇してしまう理由も色々ある。思いつく「浮いたボールを拾えない理由」を雑に書き出してみる。
1. 余裕がない
- 今持っている仕事で手一杯なのに、拾ったボールも自分のボールも落として両方中途半端になってしまったりしないか不安になって拾いにくい
- 「今こういう状況で自分は拾ってもやりきれるか自信はないんですが」みたいな感じで拾ってみるのをオススメしたい
2. 詳しくない
- 正直内容がよくわからなくてほぼ0からキャッチアップしなければいけないし、自分よりうまくできる人がいるならその人のほうがいいと感じると拾いにくい
- 「正直0からキャッチアップなのですが、他に手を挙げる人がいなければやります」みたいな感じで拾ってみるといいかも
3. 適役ではない
- 自分がやってもいいけど、役割を過度に越境してしまっていないかとか考えると拾いにくい
- 「もっと適任がいるかもですが、ひとまずやってみます」みたいな感じで拾っていくといいかも
4. 得にならない
- 自分のためになるかとか、やり損にならないかとか、しんどくなりそうだなとか考えだすと拾えない
- これはそうだよねぇ。難しい。結果的には自分にとっても絶対プラスになるのでやっていこうなとしか言えない
1~3 は「いま自分が拾っていいのかわからない」という感覚が根っこにある。
そりゃそうだよね。拾う前にはできるかどうか自信もないし、どのくらいかかるかわからないし、もっと詳しい人がいるかもしれないし、中途半端に拾って迷惑かけたくないし馬鹿や出しゃばりとも思われたくないし、自分が拾っていいんだろうかという気持ちになるよ。
だからこそ、そういう時にお見合いせず手を挙げて取り組める人はそれだけでだいぶ上等になる。ユーザー問合せ対応やアラート対応、浮いてそうなPRレビュー、拾われていないグループメンション、誰も手を挙げていないタスクなどは、基本的に貢献しやすくすべておいしい。
たしかにやっていくときには踏ん張る必要はある。うまくできない不安はもちろんあると思うし、短期的には損をしたと感じることもあると思う。一方で、そういう姿勢を持って仕事をしていると必ず次につながってプラスになる。前のめりに浮きそうなボールを拾い続けている人は、明らかに成長の速度も違う。
"ボールを拾う"の前に、"手を挙げて意思を表明する"だけでもいいかもしれない。その際、前置きとなる言葉を増やしておくと少し楽になる。「わからないけど見てみます!」、「詳しい人いたら補足お願いします!」、「いったん自分が持って◯時まで見てみて、無理なら連絡します!」とかそんな感じ。
あとは、同僚やチームと共通認識を合わせておくとハードルも下がっていいと思う。役割分担や仕組みをうまくやっても必ずボールは落ちるから、間に落ちそうなボールを皆で拾っていくぞみたいなやつ。
LayerX 羅針盤 には、「自分のボールを落とさず」という文言が入っているのもすごくよいと思う。songmuさんが書いていた記事 の「私は仕事においてお見合い落球が発生することが大嫌いです。」みたいな宣言もとても好き。
まあ色々書いてきて最後に雑なことを言うと、こういうのは最終的には美学と気合い。覚悟を決めてやっていくしかない。最初から色々考えずに、まず一回全力でやってみてからバランスを取っていくのがいいと思う。