Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

強みを2つ以上持つ

強みを2つ以上持つことを意識しておくほうがいいと思っていて、雑に書きなぐっておきたい。

1つの領域で圧倒的な強みを作るのは大変。「チョットデキル」、「完全に理解した」を何度繰り返しても、やればやるほど上が見えてくる。

2つ以上の強みを持つというのもそれはそれで大変なのだけれど、パレートの法則に照らせば80点くらいまでは高めやすい。ある程度自分の強みを作ったらそれをより極めていくのもよいが、他の領域も30%くらいやってみるというのがいいかもしれない。

プロダクトマネジメントが強みだとすると、他領域をやっている中で "プロダクトマネジメント的" な発想を転用できることが多いことに気づくと思う。営業が強みだとすると、相手の求めることを突き詰めて考えるといったエッセンスが採用など人事領域にも活かせるかもしれない。

デザイナーがモバイルアプリやWebフロントエンドの実装をやってみるのもとてもいいと思う。実際にコードを書いてみると、デザインする時に考慮したほうがいい観点なども理解できてエンジニアともやりとりしやすくなる。サーバーサイドエンジニアがモバイルの開発をやってみたり、AndroidエンジニアがiOSをやってみたりするのも同じで、もともとの強みにもいい影響が出る。2つと言わず、3つ4つやるのもいい。

器用貧乏になるのが怖いという人もいるかもしれない。気持ちはわかるが、まあそういう不安になる人はたぶん大丈夫な気もするし、いったん「最強の器用貧乏になるんや」みたいな気持ちで他領域をやってみてもいいと思う。

一方で、「これが自分の一番の強み」と言える領域は持っておいた方がいいと思う。全部平均的にやっていってもいいんだけれど、アイデンティティと言える何かがないとなんとなく不安になりやすい気がする。自分の場合、一番の強みは今も Android アプリの開発 で、他領域としてマネジメントや雑な発信がある感じだろうか。常にポートフォリオは変わっていっているし、今も80点レベルかというと自信はないのだけれど、明確に自信がある/あったと言える何かがあるとだいぶ違う。

「エンジニアリングのわかるCS」とか、「マネジメントを経験したプレイヤー」とか、「経理の発想を持ってるエンジニア」みたいな "◯◯のわかる△△" というのはかなり強い。計画的偶発性でそうなったという人も多いけれど、掛け合わせで唯一無二の強みになっている感じがする。

ナンバーワンにならなくてもいい。
(が、人間が承認欲求とうまく付き合うのは難しいので "オンリーワン" という自己認識だけでは焦燥感で辛くなることもある。結果的にナンバーワンを目指した方が楽なことも多いが、ひとつの領域でテッペンを取るのは大変。そういう時は3つくらいの領域で70〜80点くらいを目指していくといいかもしれない。ただ、それでもたまにしんどくなる時はあると思う。そういう時はこう考えて少し休んでもいい。)
もともと特別なオンリーワン。