Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

物事を前に進めるためのTips

物事を前に進めるのが上手な人がいる。時に手を動かし、時に人を巻き込み、時にファシリテートし、まるでブルドーザーのように問題を解決していくのである。そういう人を何人か見てきて、物事を前に進めるための小さなTipsみたいなものがいっぱいあるなぁと感じているので雑にまとめておく。

  • 何が解決すれば物事が早く前に進むかを考える
    • 自分がリードしたり誰かに決めてくれとせっついたりする
    • 誰が意思決定者かを把握する
    • 人を集める時は直接声がけした方が確実か考える
  • 誰に何をいつまでにお願いしたいかを明確に伝える
    • 期日の認識を揃える。期日が決まってなければ決めてしまう
    • チャットで返事が欲しい時は個人メンションする
    • 期限が近づいてきたらリマインドする
  • 伝え方を工夫する
    • 相手が気になるであろう懸念点と解決策を先に自分で補足する
    • 提案する時はいくつかの案を用意した上でこれがベストだという自分の意見を伝える
    • どうしましょう?だけではなく、こうしていいですか?と聞いてやってしまう
    • 質問や懸念の指摘に加えて、自分の意見や代替案を提示する
  • 相手の感情が障害にならないように工夫する
    • 何かに反論する前に礼を言う
    • チャットのemojiを有効活用して棘をなくす
  • ミーティングを工夫してリードする
    • 対面とオンラインどちらが早く話が進むかを考えて決めている
    • 目的とシナリオを考えてアジェンダを作る
    • 事前に叩き台を作る
    • 懸念点を洗い出して先に伝えておく
    • 終わらなかったら次の日程をその場で決める
    • Next Actionと期日をその場で明確にして復唱する

もっとありそう。書き出してみるとまあそうだよねって内容だけれど、意外とできる人は少ない。自分も物事が前に進んでないと感じた時には強制的に前に進められるようになりたいものだ。

プロダクト開発における納得感

これを読んだ。

medium.com

とてもよかった。特にココ。

エンジニア出身ならわかると思いますが、企画はもちろんデザインナーエンジニアも、「なぜつくるのか」「今後どうするのか」ということはとても関心のあることで、そこの納得感はチームのパフォーマンスに直結するといっても過言でないです。

わかる。自分も納得した上で作りたい。納得感なくても素早く作ればええやんと思われるかもしれないが、ふとした時につらくなるし何か起きても提案する気も起きなくなる。特に小さい組織だと納得感重要。

自分でもちょっとしつこいなと思うくらい納得できるまで質問することがある。「この機能なんで最初のリリースに入れるんでしたっけ?」とか「これをつける目的は○○で合ってますか?」とか。相手を信用していないわけではなくて、納得して取り組みたいので気になったところを質問するのだ。聞き方をもっと工夫すればよかったと後で反省することは何度もあるのでそれは別の問題として考えたい。

納得感を持ってもらうために説明する立場だとして少し考えてみる。納得してもらって進めるには、ロードマップを作っておいたり意見を事前に聞いて取り込んだりと色々とやることはあるが、伝え方も重要である。本来はすごいたくさんのことを考えて色々検討もしたはずなのに、いざ共有してみるとなんかめちゃくちゃ突っ込まれてなんかみんな納得できたかどうかわからん微妙な空気になることあるよね。自分も昔よくあったけど、それは伝え方が下手だったせいだと思っている。

たとえば「この機能って最初のリリースで本当に必要なんでしたっけ?」と聞かれた場合、

「必要です。もともとやるって話で進めていたし、事業上もないといけない機能です。」

みたいな感じで伝えるよりも

「もともと今回のリリースは○○という目的で始まった話なので必要かというと必要です。やらないことも考慮はしたんですが、○○という経緯もあってこの時期にやらないと問題になりうるので必要なんですよね。ちなみに、工数上の懸念からですか?それともそもそもない方がユーザーにとっていいからという話ですか?」

みたいに目的や背景をお互いに再確認した上で、どういう思考でその質問が出てきたのかを深掘りすると納得感を持ってもらいやすい。すでに検討したみたいな話を説明するのも大事。これを実践するためには、いつなぜやるのかを人に説明できるレベルまで考えておく必要がある。また、相手がどこに納得できていないかを想像して話を進める必要もある。子供でもわかるように言うと相手の気持ちを考えて自分の意見を伝えましょうという話なのだけれど、とても大変である。よく考えてきた本人は、相手もわかった前提で話をしがちだからだ。めちゃくちゃ根っこの部分から説明する癖をつけなければならない。

長いプロジェクトだと途中で納得感が揺らいでくることもある。なので、目的や背景、検討して捨てた選択肢などは記録に残しておいた方がよい。コストはかかるのだけれど、後で自分が振り返る時にも役に立つ。ある程度テンプレート化しておくと楽かもしれない。リリースノートを先に書くみたいな話もここに関係してくると思う。

納得感なんて必要ないくらい阿吽の呼吸で仕事できる状態が理想だと思う。しかし、納得感を持つための説明が不要な関係を築くには今まで納得感のある説明をしてくれてきたという信頼関係が必要なのだ。なので自分が説明する立場の時には相手には完全に納得できるまで質問してほしいし、自分も納得してもらえるまで説明できるようにしたい。

育ってきた環境が違う私には面白くないギャグだった

インターネッツの炎の元は、当人が面白いと思ったことが他の人から見たら面白くなかったみたいなケースが多い。

たとえばセロリが嫌いな人がいるとして「セロリ不味すぎるから燃やしたったw」みたいなことを言うと「セロリを無駄にするな」「農家に謝れ」「こういう奴が放火とかするんだよな」みたいなすごい論理のツッコミが入ったりするのだ。実は最初の方は内輪のメンツだけで「わかる、セロリは害」「ワロタw」みたいな反応だったりもするんだけど、インターネッツの広大な海に漂う多種多様な価値観に晒されて"殺伐"が始まる。「セロリは嫌い」と言うだけならこうはならない。好き嫌いは否めないからね。要は、余計なギャグを入れて袋叩きにあっているのだ。

内輪のノリが不快みたいな話に通じるのだけれど、結局これって育ってきた環境が違うから仕方ないと思ってる。自分は「そういうのを面白いと思う人もいるんだ〜」くらいにしか感じないが、不快に感じる人の気持ちはわからなくはない。何かを伝える時のちょっとした笑いはとても重要なんだけど用法用量には注意が必要。自分が何かを発信する時には、他の人が見てどう思うかをちゃんと考えたい。がんばってみるよ、やれるだけ。

どういう時に仕事を辞めたくなるか

まだ現職辞めへんで!!ということを最初に宣言しておきつつ、どういう時に仕事/会社を辞めたくなるかを考えてみたい。

朝眠いとかだるいとかそもそも働きたくないとか5000兆円欲しいとかそういうやつではなく、基本的にはやる気がある状況でもふと環境をリセットしたくなるというか、ああなんだかめんどくさいなーと感じるみたいな、比較的ライトな感情の変化の話である。人によっては「にゃーん」とツイートしたり、シャワーを浴びながら「つらい…」とつぶやいてしまったりするアレだ。

なんでこんなことを考えてるかというと、最近TL上で「この人が辞めるのマジか」とか「この人が入社したのかすげえ」と感じることが何度かあり、全然そんな素振りを感じなかったのにやはり一期一会なのだろうかと思ったことがきっかけである。仕事を辞めるのにポジティブな理由だけということはまずないという持論がある。

自分にも感情の波みたいなものがあって、波が底のときに声をかけられたらたしかに辞めることもなくはないなーと思う。そこで、どういう時に仕事辞めたいという火種ができるかを書きなぐっておこうかと思い立ったわけだ。


  • 自分の成長を感じられず焦ったとき。ふと「今までの貯金でうまいことこなしてるだけだなー」と感じたりするとつらくなる
  • 金銭的に生活が苦しいとき。金がなくなると余裕もなくなる。
  • まわりの人が別の環境で活躍してるのを見たとき。英語環境に飛び込んでみたくなったりとか。キャリアの不安ともいうかも
  • ライフステージが変化したとき。自分はあんまり影響ないけど、子ども産まれたときはメル社の福利厚生いいなーとは思ったよね
  • チームの空気を自分が悪くしてるんじゃないかと不安になるとき。会議中の発言とか、チームのためと思っての行動によって、逆に雰囲気を壊してるんじゃないかと思うような空気になるとつらい
  • 納得できない仕事をやらないといけない状況が続いたとき。まあある程度仕方ないし変えられないのも自分の責任ではあるんだけど、場所変えたほうが楽だなとは思うかもしれない
  • 愚痴っぽくなった自分に気づいて悲しくなったとき。余裕なくなるとこうなりがちで、そんな自分が嫌でつらいという負のループ
  • 自分の期待する速さの意思決定をするのに時間がかかるとき。キーマンが多すぎたりとか。話通せばいいだけなんだけど、ふとした瞬間に俺何やってんだと感じてつらくなったり
  • チームメンバーや経営陣との考え方と合わなくて孤独を感じたとき。いわゆる音楽性の違いみたいな
  • 自分がいる意味が感じられなくなったとき。この仕事やる意味ないやろとか、俺じゃなくてもいいよなとか、そういうやつ
  • 事業に未来を感じられなくなった時。特にスタートアップだと何の未練も感じられなくなってサーッと気持ちが引いていくことありそう

ガッと書いたのでまとまりがない。まあ雑に言うとモチベーションの谷期間だよね。青い鳥症候群なところもあるかもしれないけど、こういう状態のときに条件のいい会社の話聞いたり信頼できる人から声かけられたりしたら揺らぐ気持ちはわからなくない。

他の人はどうなんだろうか。仕事なんて常に辞めてえよとか言われそうだけど聞いてみたい。今のところ自分は現職を辞めるつもりはないし、辞めたいくらい気分が落ちたらすぐに言うので同僚ジャーマネシャチョー各位は心配しないでほしい。おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

事業上の決定に振り回されてると感じる問題をどうするか

所属している組織によるけれども、やることがコロコロ変更になったり、やること自体がなくなったりといった経験はわりとあるあるなのではないだろうか。事業上の決定に自分のタスクが振り回されてるなぁと感じたときに、お互いにどう振る舞うのが建設的なのか答えがない。

振り回されると感じるかどうか、その耐性は育ってきた環境によって変わる。たとえば、VCとのミーティングのあと毎回のように言うことが変わる経営陣の下で働いていれば、かなり耐性がつくだろう。それは必ずしもよいこととは限らないけれども。

市場環境や会社の状況が変わる中で、方針が変わることはある程度許容しなくてはならない。重要なのは、その際の説明と納得感である。どういう考えで急に方針転換したのか、ちゃんと説明されれば波風立たないことも多い。

一方で、皆が納得する説明をするにはコストがかかりがちである。組織がある程度大きければ情報の偏りも起きる。かなり咀嚼して丁寧に説明しないといけない。金銭的な事情も絡み、説明しづらいこともあるだろう。都度都度対応をするのはとても大変なことだ。

そういったいざという時の説明のコストを下げるために、いろんな会社が組織づくりを工夫している。経営陣からロードマップや考え方を日頃から伝えていたり、情報はクリアにして誰にでもアクセスできるようにしたり。日頃からメンバーの思考の深さを均しておくと、説明のコストはいくぶん少なくなる。たとえば、SmartHR社の完全に理解札などもそのうちの工夫の一つなのだろう

それでも、やはり納得してもらうための説明をするのは大変である。程度の差はあれど、100%納得感を持って進めるのは難しい。とした時に、じゃあどうすればいいのかというと、結局信頼と役割分担が大事なのだと思う。すごく雑に言うと、まあこの人が言うならちゃんと考えた結果なのだろうなーと割り切って受け入れた上で、自分が何を果たすべきか考えることに集中するのだ。

結局信頼とかいう不確定要素かーつらいとも思うんだけれど、たぶん皆気づかないうちに信頼に基づいてコミュニケーションしてること多いよね。この人に任せておけばまあ大丈夫だろうみたいな。もちろん現実問題信頼なんて話じゃ済まないということもあるだろうけれど。

事業に振り回されてるなーと感じたときは、たぶん納得できるだけの情報が少ないのだ。そこの情報提供にコストをかけるのは決定者の責務なのだけれど、普段から工夫してないと負担が大きい。情報の透明度を普段から上げておいて、その上で「まあ思うところはあるけどきっと考えがあるだろうから一旦受け入れて自分の領域で成果出すか」と切り替える必要がある。うーん、ここまでガッと書いてみたけれど、それほどの信頼関係を築いていい感じに進められてるところなんてあるのだろうか。あれば話を聞いてみたい

ルールは勝手に浸透しない

何かの反省を活かしてルールを決めることはよくあるが、ルールが勝手に浸透することはまずないと考えておいたほうがいい。まれにスッと馴染むこともあるが、浸透しないものだと考えておいた方が無駄にイライラしなくなるのでオススメ。

たとえば、ミーティングの前にアジェンダを作って目的とゴールを明確にしましょうと決めても、なかなか守られず効率の悪いミーティングが続くみたいな。浸透させるのに重要なのは、根底の課題の認識を揃えることと、口うるさく言い続けることの2点である。

そもそも課題だと感じていないと無用なルールとみなされて守られない。なんでルール決めてるのにちゃんとやらねえんだと思ったら、まず認識が合ってるのか確かめたほうがいい。その上で、口うるさく言い続ける役を作っておく必要もある。ルールが浸透するまでは、誰かがリードしなければならない。ちなみに自分はこの役割を伝道師またはオカンと呼んでいる。状況に応じて、チームに1人オカンを配置しておくと浸透しやすい。

オカンの役割は言う方も言われる方も結構つらくて、イライラして無駄な軋轢を生みがちなので、最初にコストかけてでも自動化してbotにやらせるほうがよい。毎週のリマインドならSlackのリマインド機能使うとか。Zapierで組めることも多い。botがやると角が立たないのだ。

ルールは勝手に浸透しない。浸透するまでは誰かが頑張る必要がある。メチャメチャ苦しい壁だって ふいに なぜかぶち壊す 勇気と POWER 湧いてくるのは メチャメチャきびしい人達が ふいに 見せた やさしさの せいだったり するんだろうね。ありがとうございます

天気の子見てきた

一回見ただけだけど、ネタバレ1000%で走り書く。雑に書くだけだから怒らないで。

  • 俺は好き
  • あらゆる妄想をぶち込んだような心地よさがある
  • 家出からの住み込みバイト、年上のセクシーなお姉さん、逃走劇、ラブホで一泊。もちろん本筋もよかったけど散りばめられた設定が中ニ心をくすぐるというか、とにかくよかった
  • 帆高の事情が深く触れられてないところも、現在の物語に集中できてよかった
  • 声最高。小栗旬と本田翼がクッソよい
  • さるびあ丸で神津島行ったことあるし、池袋の北口もよく行ってたし知ってる場所多すぎた。聖地巡礼したい
  • 最後の雨に沈む街、過去作を彷彿とさせる感じでとてもよかった
  • 帆高のキリト感
  • 君の名は。主要キャラめっちゃ出とった。花火大会の時のアナウンスの声よかったねぇ
  • カナとアヤネ!!!名字に花澤って出てきてワロタ
  • 新海監督のアイコンがマグストラップになって出とったな
  • 四葉ーーー!!!
  • 帆高が階段を駆け上がるところ、クレヨンしんちゃんの大人帝国を思い出した
  • 小説で証言として語られてるところがテンポよく音楽に載せて映像になっててワクワクした
  • いったいどれだけの研鑽を積めばこんな映像を作れるのかと勝手に想像してオープニングの時点でちょっと泣いてしまった
  • 夏美や須賀、帆高とそれぞれの立場と悩みが少しずつ表現されていた。このへんは小説で心情を補完したい
  • いろいろ裏の設定を補完してもっかい見たい