Konifar's ZATSU

私はのび太の味方じゃないわ、悪の敵よ

大人の不満の処理方法

大人になるにつれて、感情的に不快な気持ちをぶつける人が少なくなる。直接的な本音のかわりに、建前が増える。余裕がない人は、それが嫌味や苛立ちといった形で表面に漏れ出てしまったりもする。皆が見えるSNSへのボヤキとかも同じ。正直にいってめんどくさい。何よりも消耗する話だ。

例えば、仕事でなんとなく疎外感を感じてしまったり、方針に納得できなかったりした時、不満はあるけど何も言わないあるいは「まあいいですけど」といった言葉で不満な気持ちだけをそれとなく表明するみたいな。公私関係なくよくある話だと思う。

モヤモヤとした気持ちを消化する方法が見つからない時はとても辛いものだ。大人になると「てめえムカつくんだよ」みたいな感じで適当にふわっと感情をぶつけて消化できないケースが増えるのかもしれない。

自分の感情を理性的かつ正確に言葉で伝えられる能力があればいいというケースもある。自分の気持ちを深堀りして、何が気に食わないかを相手にもわかるように説明するのだ。ただ、この方法はうまく実践するのが難しい。深堀りした結果、自分の信条だったりプライドだったり他者に言葉で簡潔に説明するのが困難な領域に達することが多いからだ。相手も理性的であることが前提であるという点も難しさの一つになっている。

自分の感情をうまく飲み込みきれず、まわりに負の感情を伝播させたり潰れたりしてしまうよりかは、子どものようにぶつけてくれればいいのにと思うこともある。別にみっともないとも思わない。大人であっても、自分の感情を理性的に伝えるのはかなり難しいことなのだ。理性的であろうとして刺々しい言葉を吐いてしまうよりは、「うまく言葉で説明できないけどすごくイライラするし嫌な気持ちです」みたいな感じでストレートにぶつけてくれる人の方が好きだ。それもそれで、なかなか勇気がいるし難しいことなのだけれど。